患者様の年齢・性別:50代・女性
治療期間:約1年
主訴:長持ちしてしっかり噛める入れ歯を作りたい。
費用(概算):120万(※上アゴのみ・治療当時の料金となります)
注意事項:保険治療の入れ歯よりも、製作時間が必要です。
ドイツ式レジリエンツ部分入れ歯は、
残された歯の負担を最小限に抑えるように設計された部分入れ歯です。
自分の歯を支えにしますが、保険診療の入れ歯よりも残された歯の寿命が延びる可能性が高いです。
また、構造が総入れ歯に近い形をしていますので、もしも残された歯を失う事になっても、簡単な修理をすることによりそのまま長く使用できます。
*残す歯の本数によって、費用が大きく異なります。お気軽に、お問い合わせください。


詳しい治療の流れはこちらから確認ください
1.治療前
2.治療中
3.治療後(義歯完成)
●目黒歯科医院では入れ歯・インプラントなどの相談を受け付けております。
※詳細な診断をご希望される場合には、保険診療にてレントゲン撮影・歯周組織検査をお勧め致します。
現在の状態を詳細に把握することができ、それにより具体的な治療法のご提案が可能となります。
(健康保険の一部負担金は、3割負担の方で~3,500円程度です。相談料は、無料となります。)
※レントゲン撮影、歯周組織検査をご希望されない場合、具体的な治療法について提案が
できない場合があります。
(こちらの相談をご希望される場合、一回3,000円の費用がかかります。)
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ドイツ式レジリエンツ入れ歯について院長ブログより抜粋
【院長ブログ】歯医者さん選びの情報が満載です
日本の歯科大学では教えてもらえない?!スルメが咬み切れる入れ歯のお話を少し聞いてください
初診時の状態
下の写真を見て下さい。50代の患者様です。入れ歯の相談で遠方から来院されました。
入れ歯を外した治療前の状態です。


上アゴの総入れ歯は修理が繰り返されて、ボロボロです。
また、上アゴの入れ歯の下には、歯の根っこが8本隠れていました。


下アゴは、他院で仮の歯が装着されていましたが壊れていました。

患者様とご相談の結果、「上アゴ:レジリエンツテレスコープ式」「下アゴ:フリクションピンテレスコープ式」のドイツ式部分入れ歯を計画しました。
治療開始
では、治療の流れをご覧ください。
治療前の上アゴは、保険の総入れ歯になっていました。
今回計画している上アゴの入れ歯は、ドイツで生まれたレジリエンツテレスコープ式部分入れ歯です。
部分入れ歯なので、残っている歯を入れ歯の支えとして利用しますが、残っている歯はボロボロです。
ほとんどの歯医者さんが初診時の写真を見たら、全部抜歯と診断するでしょう。
他院の歯医者さんも、部分入れ歯の支えとして利用するのは無理だと判断し、総入れ歯にしたのでしょう。
しかし今回は、咬みあわせの状態を考慮し、何とか3本の歯を保存する事にしました。
そこで歯周病の治療後、外科的に歯肉を整形して歯肉の下に埋もれている根っこを露出させる事にします。
下の写真が、歯周外科後、約1ヶ月の状態です。
虫歯の進行を抑えるお薬の影響で、部分的に黒く変色しています。
外科処置をして歯肉が安定するまでの治癒期間に、下の歯を仮の歯に置き換えました。

変色部分を除去しました。この状態なら、多くの歯医者さんが保存可能と診断するでしょう。


グラスファイバー製の補強芯を挿入し樹脂で補強後、形を整えました。
虫歯予防の金属冠を装着して、さらに3~4ヶ月程度、歯肉の成熟を待ちます。


そして、最終的な歯型を採る直前の状態です。
同時進行で、下アゴの歯周外科手術も行いました。下の写真が最終的な歯型を採る直前の状態です。


勿論、この治療期間中に歯が無いといったことはありません。
仮の歯をお作りしてあります、見た目もお食事も可能ですのでご安心ください。
今回、最終的な見た目のイメージが難しかったので上アゴの仮の入れ歯は、歯の色と形、歯並びを変更して2個製作しています。
反対咬合の症例だったので、口元の張り具合を事前にしっかり確認するためです。
1個目が標準的な歯の色で、少し長めの歯で製作しました。
2個目がホワイトニングカラーで、少し歯の色を白くして、長さも短くしています。
*実物は画像よりも、かなりイメージが変化しています。
(左:1個目、右:2個目)


この患者様は最終的に、
「歯の色は標準的な白さ」「歯の形は少し細長い歯」を選択されました。
歯並びは口元の張りを復元して、反対咬合の横顔をできるだけ改善します。
そして、いよいよ最終的な超精密加工された金属冠(内冠)が完成です。
そこに、入れ歯がはめ込まれます。


下アゴも同様に、連結補強された金属冠に、入れ歯がはめ込まれています。


そして、お口の中で試着です。

今回苦労した点は、元々反対咬合の骨格なので、どうしても下アゴの前歯が目立ってしまう事です。
下の写真が、治療前です。下アゴが、かなり前方に出ているのがわかります。

完成
そして、完成した入れ歯がこちらです。

少し解りにくいかもしれませんが、入れ歯の外側、縁がかなり厚くなっています。
最初の入れ歯と比較すれば、解りやすいですね。


入れ歯で反対咬合を正常な見た目に改善しているので、前歯を前方に張り出して並べています。
下の入れ歯は、このような構造になっています。


お口の中に超精密加工された金属冠を装着すると、下の写真のようになります。


入れ歯が入った状態で、一番気になる正面の写真です。

写真だと、どうしても下アゴの前歯が長く見えてしまいますが、
普段は下唇に隠れて見えませんから安心してください。
お顔はお見せ出来ませんが、とってもチャーミングで自然な口元になりました。
更に、反対咬合も改善されて横顔も美しくなりました。
患者様の感想は、
「上アゴの入れ歯は、違和感も少なくストレスが無くなった」
とお喜びでした。
さて今回、苦労して上アゴの歯を保存した大きな理由は反対咬合だったからです。
上アゴが小さな反対咬合の総入れ歯は、安定性が悪くとても難しいのです。
正常なかみ合わせでも、上アゴの総入れ歯は、前歯で咬むと簡単に落っこちてしまうほど安定性が悪いのです。
リンゴの丸かじりなんて、通常はとても難しいのです。
しかし、ご紹介したレジリエンツテレスコープ式部分入れ歯なら入れ歯の内側に隠れている歯が、入れ歯の横揺れを防止して咬む力をしっかり支えてくれます。
その為、見た目は総入れ歯でも前歯をある程度使うことができます。
器用に使いこなす方なら、スルメもかみ切れるほどです。
もちろん、固定されている訳では無いので無理な力が加われば入れ歯は転覆しますが、
普通の総入れ歯のように、完全に外れて落っこちる可能性は少ないです。
なぜなら、入れ歯が転覆しても、残された歯に引っかかるからです。
とても優れた入れ歯ですが、残念ながら日本の歯科大学では未来の歯科医師達に教えてくれないので、ほとんど普及していません。
入れ歯でお悩みの方は、是非一度当院にご相談ください。
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ご希望の診療内容について、下記をクリックしてください。
①保険治療(治療費の目安:数千円)
②ドイツ式レジリエンツ式部分入れ歯(最低必要な治療費の目安:80万円)
③ハイブリットなドイツ式入れ歯(最低必要な治療費の目安:100万円)
④ドイツ式総入れ歯治療(最低必要な治療費の目安:100万円)
⑤ドイツ式総入れ歯で難症例(最低必要な治療費の目安:100万円)
⑥特殊アタッチメント入れ歯(最低必要な治療費の目安:80万円)
⑦全ての歯を失った方のインプラント(最低必要な治療費の目安:250万円)
⑧ノンクラスプデンチャー(最低必要な治療費の目安:10万円)
⑨やわらかいシリコンの入れ歯(最低必要な治療費の目安:15万円)