「歯科オタクの診療日記 2022年3月21日」
「歯医者さんは総入れ歯の咬みあわせの位置を、適当に決めているって知ってますか?」
「まさに、神合わせ・・・、お祈りするしかありません・・・」
「真面目な歯医者さんがやっている、咬みあわせの記録の採り方を見てください」
下の写真を見て下さい。
これは、何でしょう?
ヒントは、入れ歯の製作工程で使用する器具です。
上アゴ用
そして、下アゴ用です。
答えは、あなたの咬みあわせの中心の位置を調べる器具です。
歯医者さんは、ゴシックアーチトレーサーと呼んでいます。
たぶん入れ歯でお悩みのあなたは、見た事が無いと思います。
何故なら、これを使う歯医者さんは入れ歯が得意な歯医者さんだからです。
是非、歯医者さん選びの参考にして下さいね。
さて、このゴシックアーチトレーサーという器具は、いろんなタイプがありますが、
これは総入れ歯で有名な、仙台のH・A先生の考案された物です。
私は、数種類のゴシックアーチトレーサーを症例に合わせて使い分けています。
下の器具は、各界の著名人が数多く通われていたN・T先生の物です。
では、実際の使い方をご覧ください。
下の写真が、上アゴの器具に仕込まれた丸いプレートに
青いインクを塗布しているところです
そして、お口の中に上下の器具を装着します。
そして、あなたにアゴの動きを指示します。
前後、左右の限界運動です。
すると、下アゴの器具に仕込まれたピンで
アゴの動きが上アゴのプレートに描記されるのです。
カラスの足跡みたいな3本の線が描けています。
実は、この三本の線の集まった所が、
咬みあわせの中心の位置になります。
次に、この中心の位置に凹みをつけます。
青い点の部分ですよ。
そしたら、ピンクのワックス部分に刻みを入れます。
固定するときに、ズレ無いためです。
これで、準備完了です。
これを再度、お口の中に装着します。
あなたが、青い点の部分でしっかり咬んでいるのを確認します。
そして、特殊な材料で固定するのです。
お口の中から、取りだしたところです。
この位置で咬合器と呼ばれる器械に、歯型を装着します。
そして、入れ歯の人工の歯を並べるのです。
実は多くの歯医者さんでは、この作業をやっていません。
咬みあわせの位置を、歯医者さんの感覚で決めています。
嘘だと思うなら、かかりつけの歯医者さんに聞いてください。
「先生~!ゴシックアーチトレーサーを見せてください」
って、お願いすれば大丈夫ですよ。
喜んで見せてくれたら、少しは安心できるかも・・・。
でも、これだけでは良い入れ歯はできません。
総入れ歯は、歯科治療の最高峰です。
上手な歯医者さんは、とっても少ないです。
ということで、今回は総入れ歯の咬みあわせの記録の採り方の説明でした。
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