栃木県佐野市の入れ歯・インプラントの駆け込み寺、難症例にも対応

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ヤフーニュース!小児歯科医院で虫歯治療後、2歳女児死亡の記事に一言 その②

「ヤフーニュース!
 小児歯科医院で虫歯治療後、
 2歳女児死亡の記事に一言 その②」
参考までに、記事の抜粋です。
[小児歯科医院で虫歯治療後、2歳女児死亡]
去年7月、福岡県内の小児歯科医院で虫歯を治療した2歳の女の子が低酸素脳症に陥り、2日後に死亡していたことが関係者への取材でわかりました。
 死亡したのは当時2歳だった山口叶愛ちゃんです。叶愛ちゃんは去年7月、福岡県内の小児歯科医院で局所麻酔を使用した虫歯の治療を受けた後、唇が紫色になり、目の焦点が合わない状態になりました。
 関係者によりますと、異変を訴える両親に対し、男性院長は「よくあることだ」と説明して、何の医療措置もとらず、およそ45分後に両親が自力で叶愛ちゃんを近くの病院に運んだということです。叶愛ちゃんはその後、大学病院に救急搬送されましたが、低酸素脳症に陥り、2日後に亡くなりました。
 大学病院から通報を受けた警察は、業務上過失致死の疑いがあるとみて捜査しています。小児歯科医院の院長は「必要な措置はとったと考えている」とコメントしています・・・
では今回はその続編です。
前回は、当院の救急処置の準備についてのお話でした。
良かったら読んでくださいね。
★「ヤフーニュース!小児歯科医院で虫歯治療後、2歳女児死亡の記事に一言 その①」
「2歳の乳幼児の虫歯の治療が本当に必要だったのかな・・・?」
という残念な思いです・・・。
 もちろん、治療を担当された歯科医を責めるつもりはまったくありません。
捜査中ですから、本当の死因は今回の治療とはまったく無関係だったかもしれません。
 偶然、歯科治療を受けたタイミングと重なっただけかもしれないのです。
 そして、私の医院でも同じ事故がいつ起こるか解らないからです。
 でも少なくとも私は、2歳児に麻酔をして虫歯の治療はしません。
理由は、必要性を感じないからです。
 だって、2歳児の歯はすべて乳歯ですよ。
あなたも知っている通り、将来抜け落ちる歯です。
極論すれば、必要ありません。
 私の医院では、基本的に乳歯の虫歯の治療はしません。
虫歯で穴が空いていたら、最小限の虫歯の部分を除去して
特殊な詰め物をして終了です。
ほとんど麻酔もしません。
痛みが無ければ、放置しても良いと考えています。
こんな事を書くと、あなたのかかりつけの歯医者さんはこんな事を言うかもしれません。
 乳歯の虫歯を放置すると、
後から生えてくる永久歯に悪影響を与えるリスクがある。
虫歯を放置すると、永久歯の歯並びが悪くなる・・・。
みたいな感じです。
 私もそんなことは解っています。
解ったうえで、必要性を感じないからです。
 理由は、以前の記事にも書きましたが
すでに虫歯で大きな穴が空いた乳歯を治療しても手遅れだからです。
歯並びは良くなりません。
専門的になりますが、乳歯の役目は永久歯が生えてくるまでの隙間の確保です。
穴が空いて小さくなった乳歯の、虫歯の穴だけ埋めても不十分なのです。
意味不明ですよね・・・。
 そもそも、虫歯が無くても乳歯の段階で歯並びが悪いお子さんがほとんどです。
必要なのは、虫歯の治療ではありません。
虫歯で小さくなってしまった歯の隙間を復元する、矯正治療が必要なのです。
たとえ1本も虫歯が無くても、歯並びが乱れていれば改善が必要なのです。
2歳児にストレスを与えて虫歯を苦労して治しても、歯並びは良くなりません。
 下の写真を見て下さい。
前歯がデコボコです。
一番奥の大きな歯が永久歯です。
6歳臼歯です。
その手前が乳歯の奥歯です。
1996.jpg
 さて、下から2番目の奥歯をよ~く見て下さい。
同じ場所の同じ歯ですが、大きさが違います。
 写真の右側の乳歯が大きいのが解ると思います。
左の乳歯が小さいのは、歯と歯の間の虫歯の治療を受けているからです。
虫歯の穴を詰めるだけでは、大きさの復元はできないからです。
 歯と歯の間が虫歯になると、その虫歯の穴に後方の奥歯が食込むからです。
虫歯の治療をしたのに、歯並びはドンドン悪くなります。
このままでは、前歯のデコボコが悪化して八重歯になります。
ということで、裏側に針金を装着します。
3Dリンガルアーチワイヤーと言います。
この針金を調整する事で、虫歯で失われた隙間を増やす事も可能です。
1997.jpg
約半年後です。デコボコが改善してきました。
1998.jpg
極論すれば、この針金を装着すれば乳歯は必要無いのです。
きちんと永久歯が生えてくるための隙間を確保できるからです。
 もしも今回の死亡事故の女児の治療を担当した歯科医に、
この知識と技術があれば治療を行ったのでしょうか?
 どちらが正解なのでしょうか・・・?
あなたのお子様なら、どちらを選択しますか?
選択はもちろん患者様やその家族です。
私達は、いろいろな引き出しを用意しておかなければいけません。
これからも、あなたの為に頑張ります。
ではまた。

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