「歯科オタクの診療日記・本日の1枚」
下の写真をごらんください。
30代の患者様です。
上の前歯が、下の前歯の内側に隠れていますね?
受け口とか反対咬合<と呼ばれています。
下アゴが上アゴを飛び越えて、前方に過度に成長した結果です。
欧米に比べて、日本人に多いと言われています。
この方の場合は、前歯が反対の症例でご自身でも解りやすいのですが、
奥歯が反対の場合もあります。
ご自身でも気がつかない場合がありますから要注意です。
なぜなら、奥歯が反対のまま成長すると、
顔が左右どちらかに曲がってしまいます・・・。
顎変形症と呼ばれていますよ。
以前の記事にも書きましたが、
人間の身体は、成長発育の時期や順番が決まっています。
アゴの発育は、下アゴに主導権があるのです。
下アゴの成長に刺激されて、上アゴが成長するのです。
つまり、上アゴは下アゴに刺激されないと
きちんと成長できないのです。
そのために大切な事は、
顎変形症を引き起こす骨格的な問題は、
できる限り早い時期に
正しい咬み合わせにしておく事です。
具体的には、
受け口は3~4歳から治療を開始するのが理想です。
あなたも知っていると思いますが、
人間の歯は、
上の歯が下の歯の外側にあります。
上の歯の内側に下の歯が、咬み合わさるのです。
そうすることで、咬んだ刺激が上のアゴに伝わり発育が促進されるのです。
さらに、下アゴは上アゴに発育をコントロールされて
過度に発育しないようになっているのです。
人間の身体って、良く出来ていますね~!
そして、これは歯が生えてくる前の赤ちゃんも同じです。
赤ちゃんの上アゴは、お母さんの母乳を吸うときに
乳首を上アゴに押しつける事により刺激されるのです。
日本では、おしゃぶりを咥えている赤ちゃんがとても少ないですが
2歳半くらいまでは、おしゃぶりをお勧めします。
欧米の赤ちゃんは、おしゃぶりは当たり前です。
反対咬合の予防にもなりますよ!
でも、すでに反対咬合になってしまったあなたに
豆知識を伝授しますね。
下の写真を見て下さい。
上下の歯が接触していますよ。
普段はこうです。
反対咬合のあなたにも試してもらいたいのですが、
お口を開いたら、
アゴを引いてゆっくり咬み合わせてください。
その時に、上下の前歯が接触する人は軽症です。
整形外科等で、受け口の怖い手術をしなくても
歯並びだけの歯列矯正で治療できる可能性が高いのです。
治療後は口元がバランスが良くなり、
横顔も素敵になりますから、是非お勧めです。
この方のように、上下の歯が接触する場合は
アゴの関節に負担がかかっている場合が多いので
顎関節症の症状も改善されますから、一石二鳥ですよ。
受け口でお悩みのあなた、是非ご相談下さい。
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