「歯医者さんをお探しのあなたへ!
ベテラン歯科医がこっそり教える、
良い歯医者さんの見分け方」の続編です。
参考までに、下記のサイトもご覧ください。
★あなたは、こんな悩みをお持ちではないですか?
どうぞ、私たちに相談してください。
前回は、歯型を採るためのアルジネートという
材料のお話でした。
時代遅れの、やり方でいまだに使用されているという
内容でしたね。
今日は、
「最新の器械や材料だけは、ダメなのですよ・・・」
というお話です。
質の高い、精度の高い治療に、
最新の器械や材料が欠かせない事に、
異論はありません。
でも、それだけではダメなのです。
そんなお話です。
さて、あなたに質問です。
私達歯科医が歯型を採る時に、
最も注意する場所は、どこだと思いますか?
答えは、歯と歯肉の境目です。
歯科医は歯を削る時に、
多くの場合は、歯と歯肉の境目まで削り込みます。
あなたも聞いたことがあるかも知れませんが、
歯と歯肉の境目には、歯周ポケットがあります。
歯の周りに、溝があるのです。
1本の歯の周りでも、場所によって異なりますが、
だいたい健康な状態では、
1~3ミリ弱の深さです。
その中まで、歯を削り込むのです。
特に前歯は、より深めに削ります。
そのため、歯型を採る時には、
歯周ポケットの溝の中が、うまく採れないのです・・・。
歯肉が、邪魔になるからです・・・。
そのため、
良い歯医者さんはこんな努力をしています。
下の写真を見てください。
削られた歯と歯肉の境目に、黒い糸が見えますね!
歯周ポケットの溝に、細い糸を入れて拡げているのです。
とても時間がかかる繊細な作業ですよ!
息をとめて、集中しないとできません・・・。
そして糸は、毛羽立ってしまうので、
手術用の特殊な糸を私は使用します。
(商品名は企業秘密です)
これも、こだわりです。
そして、次の写真を見てください。
さっきの糸より、太い糸が巻いてありますね!
細い糸だけだと、拡げきれない場所に使うのです。
正確には、
細い糸で、歯周ポケットの底の部分を拡げて、
太い糸で、入口を拡げるのです。
あなたにとっては、どうでもいいですよね・・・。
でも、この作業はとても重要です。
これもポイントで、
良い歯医者さんは、仮の歯も綺麗です!
誰も、褒めてくれないので自分で褒めてます・・・。
約5分待ったら、糸を外して型取り開始です。
ここまでで、本数が多いと1時間くらいかかりますよ・・・。
この患者様には、トータルで2時間の予約時間を
お取りしています。
申し訳ないですが、
とても、保険治療ではここまではできません・・・。
そして今回は、高額な自費治療なので、
前回の記事のアルジネート印象材は使いません。
こんな感じで使います。
自動で、ソフトクリームマシーンのように出てきますよ。
固まると、ゴムのようになります。
シリコン印象材とか、
ラバー印象材と呼ばれています。
寸法精度が極めて高く、変形も最小限です。
もったいないですが、
最初の不完全な混和状態の部分は捨てます。
色の違い、分かりますよね?
混ざってません・・・。
せこい先生は、捨てないそうですよ・・・。
歯医者さんって、せこい人多いです・・・。
私もかしら・・・。(笑)
なんのために、この高価な材料を使うのか解りません・・・。
変形の原因になります・・・。
1回の材料代だけで、
2,000~3,000円程度かかりますけど・・・。
もちろん、失敗したら何回でも私は採り直しますよ・・・(泣)
あなたも大変ですけど・・・。ごめんなさいね。
良い物を、作りたいのです。
でも、あなたからすれば
「そんなの当たり前だろ~」
って思いますよね?
でも、当たり前のことを当たり前にするのって、
大変なんですよ・・・。
参考までに、
保険治療では1回の歯型採りの料金は、なんと600円です。
2時間で、600円ですよ・・・。
保険の治療費は、どうかしてます・・・。
話を戻しますね!
まずは、歯の周りの歯周ポケットの、
微細な部分に挿入するシリンジに、材料を注入します。
当然、トレーは変形しない頑丈な物を使用しますよ。
国産の、すぐ変形する安物は使いません。
あなたには、良く解りませんよね・・・(笑)
オタクの世界です・・・。
でも、自分の普段の仕事を見せるのって、
勇気がいるんですよ・・・
ホームページで、良いことだけなら何でも書けますよ・・・。
あなたは、素人ですから・・・。
こうやって頑張るのは、
あなたのためですよ・・・。
想像してください・・・。
もしも、
歯科医が削った歯の部分が、
歯周ポケットの中に隠れていて、
その部分の歯型が、うまく採れなかったら・・・。
歯科技工士さんは、
どうやって歯を作れば良いのでしょう・・・?
いくら目をこすって見ても、採れて無い物は見えません・・・。
つまり、もう一回、
歯医者さんに、歯型を採り直してもらうか
適当に、作るしかないのです・・・。
そしてそもそも、正確に採れていない事は、
歯科医は見れば解りますから、
それでOKの判断をしている歯科医に、
技工士さんも、やり直しは頼みにくいのです・・・。
もちろん、技工士さんは綺麗な歯型を採れる先生の仕事を
したいのは言うまでもありません・・・。
だって、歯型がそもそもダメなのに、
その歯型で歯を作って
出来上がったら、歯科医に
「やっぱりやり直して!」
なんて言われたら泣きますよ・・・。
でも、よく聞きますよ、そういう理不尽な話・・・。
これ読んでる、歯科技工士さんがいたら、
きっと拍手してくれるはずです・・・。
お互いの、責任の所在をはっきりさせておかないといけませんよね・・・。
でも一番困るのは、あなたですからね・・・。
銀歯が最初から、きちんと適合していないって事ですから・・・。
当然、むき出しの部分は虫歯になりやすいし、
段差ができて汚れが溜まりやすくなり、歯周病の原因にもなりますよ・・・。
綺麗な歯型を採るには
①歯周ポケットの奥深くまで、綺麗に歯型が採れるように
歯周ポケットを拡げる糸を入れる事(歯肉圧排といいます)
②寸法精度の高いシリコンラバー印象材を必ず使用する事
③頑丈なトレーを使用する事
④そもそも歯肉が健康な状態である事
などなどです。
良い歯医者さんなら、当たり前にやってくれますよ!
でも、
これを普通にやってくれる歯医者さんは、
非常に少ないですよ・・・。
是非、この4つを歯医者さんにお願いしてみてくださいね!
「そんなの必要ないよ」
って言われたら、
すぐに逃亡してくださいね!(笑)
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※詳細な診断をご希望される場合には、保険診療にてレントゲン撮影・歯周組織検査をお勧め致します。
現在の状態を詳細に把握することができ、それにより具体的な治療法のご提案が可能となります。
(健康保険の一部負担金は、3割負担の方で~3,500円程度です。相談料は、無料となります。)
※レントゲン撮影、歯周組織検査をご希望されない場合、具体的な治療法について提案が
できない場合があります。(こちらの相談をご希望される場合、一回3,000円の費用がかかります。)

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